写真のプリントをアナログでする際、銀塩プリントよりさらに歴史の古い手法を「オルタナティブプロセス」と言って、今でも写真で独自の表現を求める人たちの間で取り組まれているようです。
調べてみると、ガムプリントやアルビューメンプリント、様々な手法がありましたが、調べた中に、千葉大学の先生の研究結果による、チバシステムという方法が、有害な薬品をあまり使わずにできる方法として紹介されていました。
こちらのアートフォト工房さんのレシピを参考に試行錯誤してみたのですが、どうもうまくいかない。。お湯で感光材が全て洗い流されてしまう状況です。
それで原因を探るべく、下記のように重ねてみました。
黒い感光材を塗った印画紙の上に、そのまま丸い蓋をおいた個所(右下)、ネガを挟んだ上にアクリルをおいた個所(右上)、ガラス板をおいた個所(左下)を設けてみました。
そして、感光の後、お湯で洗ってみると、、直に蓋をのせた部分と、アクリルをのせた部分が洗い流されています。
アクリル板は紫外線を遮断するそうですが、今までアクリル板を使ってネガを押さえつけていたのが失敗の原因のようです。 一方、ガラス板を置いていたところは感光材が残っています。また、左上を見ると、ネガの黒いところは紫外線が遮断されて色が落ちているように見えます。
ということで、今度はネガと印画紙を押さえつけるのにアクリル板でなくガラス板を用いて、露光時間をもう少し長くとってみたいと思います。失敗は成功の母。
あと、このガムプリントの動画を見ると、自分は感光材をぽってりと塗り過ぎなのと、そもそも水で洗うやり方が間違ってるっぽい。浸けずにくぐらせる感じで次はやってみよう。
画用紙でうまくいったら、和紙とか風合いのある紙でやってみたい。
コメント
こんにちは、いまさらながらピンバックに気づいたのでお邪魔しに来ました。
記事にもあるように紫外線露光の際にはアクリルだと吸収されてしまうので露光されないので、たいていのサイトでは「ガラス板を使いましょう」と書いています。
しかし私はガラス板だと割れた時が怖いので「紫外線透過アクリル」を使っています。
カメなどの爬虫類飼育用(甲羅に紫外線を当てる必要があるらしいです)に流通しているようで、Wave Creation Yamadaさんにて販売されています。
http://www.wave-creation.com/products/detail.php?product_id=116
ご参考になれば。
スズキさま、コメントをどうもありがとうございます!チバシステムについて書かれている日本語サイトがアートフォト工房さん以外ほとんど見当たりませんでしたので、熱心に読ませて頂いております。ガラスとアクリルの違いについては、甘くみていましたね。。「紫外線透過アクリル」は知らなかったです!たしかにガラスは心配でしたので、ぜひ試してみたいと思います。