ジブン手帳のカバーを自作!初めてのレザークラフト

やってみた

自分は普段デジタルツールでスケジュールを管理しているのですが、ときどき急にアナログの手帳を使いたい熱の高まることがあります。

そのたびにどんな手帳が良いか調べたりしてすごく楽しいのですが、使い始めるといつも長続きしません。

最近になって、またその熱が高まってきました。

今回は「ジブン手帳」というのが気になり、買ってみました。

「LIFE」「DIARY」「IDEA」の3部構成になっていて、自由に書ける「IDEA」だけを新しく差し替えたりできる点がとても合理的で良いなあと思ったからでした。

ところが、「2017年版の11月始まり」のジブン手帳を「10月18日」に買ったので、使い始めるまでの2週間、ずっと「おあずけ」状態です。熱の高まったときに使い始められないのは辛いです。

「2週間後にはもう熱が冷めていて、結局1回も使わないことになったりして。。」

そんな不安がよぎる中、立ち読みをした「ジブン手帳の公式ガイドブック」に、レザーの自作カバーのレシピが載っていました。

もともとレザークラフトには興味があったので、「11月になるまでのあいだ、カバーでも自作してみたら熱が持続するのでは?」と思い、ジブン手帳のカバーを自作してみることにしました。

 

自作カバーのためのレザークラフトの材料や道具

材料や道具は新宿の東急ハンズで揃いました。

(※Amazonでも買えます。材料名にリンクしておきました)


  • 四角くカットされた、なめし牛革にしました。特に着色はしていないヌメ革です。好きな革を選べるのも自作の良さですね。

  • 麻糸は色んな太さや色があるようです。今回は白にしました。
  • ワックス
    糸をロー引きするための蜜蝋を主成分としたワックスです。
  • ゴム革用ボンド
    革同士を接着するのに使います。
  • トコノール
    床面磨きという作業で使う薬品です。
  • ヘラ付へり磨き
    同じく床面磨きやコバ(ふち)を磨くのに使います。
  • ゴム板
    縫い穴を開けるときに下に敷きます。
  • 菱目打ち
    フォークのような形をしていて、これで縫い穴を開けます。2本タイプと4本タイプを買いました。
  • 菱ギリ
    菱目打ちでは足りないような厚い部分を貫通することができます。
  • レザークラフト用針
    手芸用の針より太く、先の鋭さもそれほどありません。
  • ディバイダ
    革のフチから一定距離を測るのに楽かと思い買いました。

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ジブン手帳の自作カバーができるまで

公式ガイドの作り方のほか、WEBでレザークラフトの作り方を調べて、両方を参考にして作りました。

まずはサイズに合わせて革をカットしパーツを作ります。サイズは公式ガイドのものを参考にしつつ、ペンで手帳を閉じられるバタフライホルダーにしたかったので、そこだけ少し変えました。(21時40分)

※カッコ内は写真撮影時の時間です

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トコノールを塗ってヘラを使い裏面を磨いていきます。すると毛羽立ちがおさまってソリッドな感じになり、革が強くなります。革の靴底の手入れと同じような感じだと思いました。(22時)

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フチに革用ボンドを塗っていきます。接着する両面に塗り、半乾きになったら圧着します。(23時)

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ペンホルダーも接着します。

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途中、ペンホルダーをはさみ忘れるハプニングがありつつも無事に接着完了。これだけでも結構しっかりとくっつきました。(23時20分)

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「縫い穴」を開けていきます。菱目打ちを木槌でカンカン叩いて穴を開けるそうですが、夜間であまり音を立てられないため、菱目打ちでは印をつけるだけにして、次の工程で菱ギリをつかって穴を開けました。(23時50分)

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厚い発泡スチロールの上で、菱ギリを使い1個1個穴を開けていきます。(0時)

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ふう、ようやく全部開け終わった。。(0時40分)

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いよいよ縫う前に、糸をロー引きします。ロー引きは一度やってみたいと思っていたので夢が叶いましたw

指で糸をワックスに押し付け糸を引っ張ります。数回繰り返すと、糸にコシが出てきます。

糸の長さは縫う長さの4倍をみておけば良いようです。(1時)

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この後、針に糸を通し縫っていきますが、疲れてきてあまり写真は撮れませんでした。

縫い穴を1つ1つ、2本の針を使って縫っていきます。万力とブックカバーで固定してみましたが、あんまり安定性は良くなかったです。これでたしか半分くらいまで縫ったところです。(2時40分)

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そして、長い格闘の末、、ついに縫い終わりました!

仕上げに爪切りを使って角を丸くしたり、フチを紙やすりやヘラで磨いてきれいにしました。

フチのことを「コバ」と呼ぶらしく、コバを丁寧に仕上げると作品のクオリティも増すみたいですね。

今回は余力がないため、ほどほどにしておきました。(4時)

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そして待ちに待った瞬間。ジブン手帳は入るかな。。

入らなかったらシャレになりません。

よかった、無事に入った!

ちょっとゆるいけれど、まあいいでしょう。

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こうして、無事にジブン手帳の自作レザーカバーができあがりました。

21時から4時まで7時間、気がつけばぶっ通しで作業してました…。

背中がバリバリに固まって疲れましたが、久しぶりにものづくりに熱中して楽しかったです。

 

以下、自己満足のため一眼でディテール等を撮ったギャラリーですw

初めてのレザークラフトであちこちかなり雑ですが、ジブンで一から作り上げた手帳カバーは愛着が違います。

縫い目がミミズのようにうねっているのも、既製品であればクレームの対象ですが、自作であれば逆に「世界に一つだけしかない感」を高めてくれます。

ヌメ革なので今は肌色ですが、これから使っていくうちにだんだんと飴色に変化していくのも楽しみです。

さあこれできっと、3日坊主にならずに「ジブン手帳」を使い続けられるはず!?

 

参考:エルメスの職人さんの動画

エルメスのクラフトマンが馬の鞍を手縫いしている様子を映した動画だそうです。

キビキビと穴を開けて縫っていく姿がカッコよく、思わず見入ってしまう動画ですね。

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