「シリコンバレー流 最強の食事」にチャレンジ

やってみた

最近、運動だけしていてもなかなか余分なお肉が減らないなあと思っていたところ、「シリコンバレー流 最強の食事」という本を見つけたので、実験のつもりで試してみました。

この本は、2015年に日本語が出た本で、けっこう流行ったみたいです。

筆者はシリコンバレーのIT企業で大成功をおさめた人なのですが、成功と引き換えにすごく体調を崩してしまったそうです。体重は最大でなんと140kgにまでなってしまいました。食生活の乱れにより頭脳もうまく働かず、どうしようもなくなり、とうとう自分の健康を徹底的に「ハック」することに決めました。

そして、15年と30万ドルをかけて自分の健康状態をモニタリングし、世界中の食やダイエットを研究し尽くした結果、人の健康とパフォーマンスを最大限に引き出すことのできる食事方法を編み出すことに成功しました。

現在ではバレットプルーフ社でセレブなどを相手にその方法を伝授したりもしているそうです。

5日間だけ取り組んでみた結果

まず、たったの5日間ですが、自分が取り組んでみた結果をのせます。

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これはアプリの体重と体脂肪率の計測値です。3ヶ月分の期間が表示されていて、右端のグーンと下がっているところが、今回取り組んだ5日間です。

体重が約−3kg強,体脂肪率が約-2%強となりました。

急激に減ったので、一時的に水分が抜けただけの可能性もありますが、内臓脂肪の気になるお腹が一周り薄くなったので、確かに落ちたと感じています。続けていけば、ダイエットには確実に効果がありそうです。

どういった食事方法か?

詳しくは本の内容を参照していただきたいのですが、簡単にいうと、「完全無欠コーヒー」というバターコーヒーを朝食に置き換えることを中心に、糖質制限をしつつ、質の良い脂質をとり、毎日軽い断食の時間を設けるというものです。具体的には以下のような感じの食事となります。

  • 朝 完全無欠コーヒー(コーヒーに牧草飼育牛の無塩バターとMCTオイルを溶かしたもの)
  • 昼 遅めの時間に、野菜やたんぱく質と脂質を中心としたメニューをとる
  • 夜 早めの時間に、野菜やたんぱく質と脂質を中心としたメニュー。少量の炭水化物をとるならここ

この食事方法では、まず前日の夜から次の日の昼食まであいだが十数時間の断食状態となります。プチ断食を続けるとレプチンという空腹ホルモンが正常に働くようになり、本当に食物が必要なときだけお腹が空くようになるそうです。

朝食のバターコーヒーによって断食がリセットされることはなく、コーヒーに溶かした良質な脂肪分のおかげでエネルギー切れを起こしませんし、血糖値の乱高下による空腹も起きず、いつもどおりの仕事や生活に取り組むことができます。

昼食や夜食では炭水化物はひかえますが、カロリー制限は特に考えません。食べたほうが良い食物、食べるとリスクのある食物なども、本には細かく紹介されています。

また、血糖値の低い状態でMCT(中鎖脂肪酸)オイルを摂取することもポイントの一つです。MCTはエネルギーに変換されやすい脂質なので、摂取をすることで脂質をエネルギーとして燃やせる体質になりやすい、というメリットがあるようです。

やってみてよかったこと

朝すごく集中できる

カフェインとMCTオイルの力なのか、すごく作業に集中できる感じがしました。そもそもこの本の目的はダイエットももちろんですが「食事を変えることで最大のパフォーマンスを引き出すこと」なのです。また、朝に飲むバターコーヒーはクリーミーですごく美味しいです。

昼食後に頭がボーっとしない

今まで、昼食にチャーハンなどを食べてしまうと食後に眠気の襲ってくることが多かったのですが、糖質の少ない昼ご飯にすると、それがなくなりました。

体重と体脂肪が減る

最初にのせたグラフの通りですが、数日のあいだ恐ろしい勢いで体重が減っていき、自分で見た目にもわかるくらいすっきりしました。

やってみて困ったこと

低糖質のランチ場所が少ない

もっぱら「大戸屋」のおかず単品か、「いきなりステーキ」に頼ることになりました。「いきなりステーキ」は最近トッピングをコーンから別の野菜(ブロッコリーやいんげん)に変えてくれるようになったので嬉しいです。

午後にお腹が空く

午前中はバターコーヒーだけでけっこう耐えられるのですが、昼食はおかずだけの食事だと、やはり少し物足りずお腹が空きます。血糖値のせいではなく、純粋に空腹なのかと思います。それをカバーするために、低糖質の「ゆでたまご」を家から会社に持参してみましたが、結論、「ゆでたまご」は美味くて最強です。

ちょっとダルい

ひょっとすると上の「お腹が空く」と関係するのかもしれませんが、白米を減らしたぶんを他の食べ物で補わないと、エネルギー不足になるのかもしれません。あとは、脂肪をエネルギーに変換する体質にまだ移行し切れていないのかもしれません。

完全無欠コーヒーを作るために揃えたもの

コーヒーミル

本によると、ちゃんとしたコーヒー豆を挽いて作ったほうが良いとのこと。コーヒーミルは前から欲しかったのでちょうど良かったです。写真のものは携帯性がよく、歯がセラミックで金属のニオイがつかないのが良いです。また、分解して洗いやすくできています。

フレンチプレスコーヒーメーカー

ドリップにするか迷ったのですが、毎朝ポタポタと入れるのも大変かもしれないと思いこちらにしました。挽いた豆にお湯を注いで4分蒸らし、金属フィルターで濾すだけでもう注げます。コーヒーオイルを逃さずに抽出できるので、パンチのある風味が楽しめるらしいです。洗うのも楽です。

泡立てクリーマー

オイルとバターをコーヒーと混ぜるのに使います。ブレンダーを使ったほうがよく混ざるという声もありますが、毎朝使うときの手軽さを考えるとこれで充分かなあという感じがします。

MCTオイル

ココナッツオイルから抽出したMCT(中鎖脂肪酸)100%のオイル。成分の鎖が短いのでエネルギーに変換されやすいとのこと。採りすぎるとお腹がゆるくなることもあるらしいので、少量から増やしていくのが推奨。低温で発火してしまうので、加熱料理には使えません。

グラスフェッドバター

牧草だけで育てられた(グラスフェッド)牛のバターは、脂肪の質やビタミンなどの栄養素に優れ、黄色が濃いです。卵の黄身などもそうですね。高級なものになると高くて常用できませんが、この写真のニュージーランド産のものはコスパのバランスも良く手頃だそうです。

完全無欠コーヒーの作り方

特にむずかしいことはないのですが、念のため書いときますね。

  1. フレンチプレスでコーヒーを入れる(ドリップでも可。好きなように)。個人的に4分の蒸らし時間にはGoogle Homeを活用。(「OK, Google、タイマー4分!」
  2. カップにはグラスフェッドバター20gくらい、MCTオイル大さじ2杯くらいを入れておく。(自分はコーヒーカップ2杯分くらいを大きめのマグカップに入れて作っています)
  3. コーヒーができたらカップに注ぐ。
  4. バターが溶けたらクリーマーで混ぜる
  5. バター・オイルとコーヒーがクリーミーに混ざったら出来上がり!

今後について

とりあえず2週間は続けると、体が新しい習慣に慣れてくるらしいです。そうすると、今感じているダルさが抜けてくるかもしれないので、もう少し続けてみたいと思います。

あとは、低糖質の食事を続けていると筋肉が落ちてきてしまう可能性もあるので、この食事方法を続けながらどれくらい動けるのか、しばらく休んでいたジム等の運動を少しずつ戻していってみたいと思います。

体調に変化があったらまたレポートします!

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