使わなくなるWindowsXP PCを再利用して0円サーバーを作ってみる(2:CentOS初期設定)

PC

いよいよ3月に入り、春の足音が近づいてきましたね。
Windowsユーザー歴19年、Linuxユーザー歴1年(ADB経由でのAndroidのcui操作を合わせると3年ちょっと)のnoowiです。
さて、前回の続きです。

Index:使わなくなるWindowsXP PCを再利用して0円サーバーを作ってみる

作業上の注意

今回だけ、どうしても文字オンリーによるPC操作(コマンドライン操作/CUI操作)を含まざるを得ません。

今回以外はCUI不要で操作できるようにしておきますため、どうしても今回だけはご了承ください。

なお、今回は操作が少ないながらも時間がちょっとかかるかもしれません。

コーヒーや紅茶片手に、のんびり作業を行って下さい。

また、今後の作業は全てインターネットケーブルを繋いだ状態で行いましょう。無線で作業をしたい場合は手順が増えるため、あまりオススメできません。

IMG_7588

手順1:ログイン

まず、前回記事(12)→(13)と手順を踏み、黒い画面に白い文字で

[root@localhost ~]#

と表示された状態にしてください。

手順2:キーボード入力でソフトをインストールしよう

今からキーボード操作でソフトのインストールを行っていきます。

全て今回限りの操作ですので、内容を覚える必要は全くありません。

ただし、大文字小文字は守る必要があるため、ご注意ください。

入力1:「X Window System」のインストール

まず、これを入力。

yum groupinstall “X Window System”

実際はこんな感じです。

実際はこんな感じです。

その後にEnterキーを押すと、しばらくこんな感じの文字がたくさん出てきて画面が勝手に動きます。

しばらく待つべし。

しばらく待つべし。

ちょっとすると、こんな画面が出て一旦ストップします。

要するに「Yes / No」です。

要するに「Yes / No」です。

ここでは「y」を入力してから「Enter」で先に進めます。

「y」を入力してEnterすることで、「Yes = OK」という意味合いになります。

「y」を入力してEnterすることで、「Yes = OK」という意味合いになります。

さらにしばらくすると、こんな画面が出てまたストップします。

Yes!!

Yes!!

ここでも「y」を入力してから「Enter」で先に進めます。

こんな画面が出たらOK。

一番下の行に注目。

一番下の行に注目。

この後の作業でも、これと同じように一番下の行に

[root@localhost ~]#

と出ていれば作業は完了しています。

また、

Is this ok [y/N]:

と表示されていた場合は、「y」と入力してから「Enter」を押せば大体のケースでは先に進めます。

入力2:「General Purpose Desktop」のインストール

次の入力はこちらです。

yum groupinstall “General Purpose Desktop”

最初の一回だけですので、割り切って入力をして下さい。全て半角ですよ。

最初の一回だけですので、割り切って入力をして下さい。全て半角ですよ。

入力3:「Desktop」のインストール

次の入力はこちらです。

yum groupinstall “Desktop”

これも最初の1回だけです。

これも最初の1回だけです。

入力4:「Japanese Support」のインストール

最後の入力はこちらです。

日本語のサポートはあった方がいいですよね。

日本語のサポートはあった方がいいですよね。

なくても操作に問題はないのですが、あった方が分かり易いです。

yum groupinstall “Japanese Support”

ちょっとすると、こんな画面が出て一旦ストップします。
先ほども申し上げた通り、「y」を入力してから「Enter」で先に進めます。

Yes,Yes,Yes,Yes,Yes

Yes,Yes,Yes,Yes,Yes

一番下に下記が表示されれば作業完了です。

[root@localhost ~]#

Complete!!

Complete!!

手順3:デスクトップ環境の起動

さて、この文字だけの世界もこれが最後です。
下記の通り入力をして、Enterキーを押しましょう。

startx

こうすると、Windowsのように、マウスで操作できる画面が起動してきます。

次回以降はこの画面からは入れるように、今から設定していきます。

次回以降は電源ボタンを押して、いきなりこの画面から入れるようにできると楽です。だから今から設定していきます。

もしこんな画面になったら「その他」をマウスでクリックしましょう。

ユーザー名には「root」を入力。

他にユーザを作ることもできるのですが、今はrootで。

他にユーザを作ることもできるのですが、今はrootで。

パスワードは、前回の(8)で設定したものを入力しましょう。

パスワードは以後も使いますので覚えておきましょう!

パスワードは以後も使いますので覚えておきましょう!

こんな画面が出るので……

rootでログインした時だけの警告メッセージ。サーバー設定まで何度かrootログインしますので、今回は消してしまいますね。

rootでログインした時だけの警告メッセージ。サーバー設定まで何度かrootログインしますので、今回は消してしまいますね。

「再度表示しない」をクリックしてチェックを入れ、「閉じる」を押しましょう。

oyatsubu_centos_2_20
これがCentOSのデスクトップ画面。Windowsとは違い、一番上に諸々のメニューが表示されていますね。

手順4:画面の日本語化と常時デスクトップ環境化

作業1:日本語化作業

現在、全て英語になっています。コレ、不便ですよね?

英語ができれば問題はないんですけどね。

英語ができれば問題はないんですけどね。


さて、日本語化をしていきます。画面左上に「Computer」というのがあります。Windowsでもおなじみの「(マイ)コンピュータ」ですね。
これをダブルクリックしましょう。

すると、「Filesystem」というアイコンが中に表示されるので、これをダブルクリック。

すると、「/」という名前のウインドウが出てきます。

「Computer」をクリック→「usr」をクリック。

「Computer」をクリック→「Filesystem」をクリック。

「usr」というフォルダを探してダブルクリックしましょう。

「usr」をクリック。「user」じゃないですよ。

「usr」をクリック。「user」じゃないですよ。

「bin」というフォルダをダブルクリック。

「bin」をクリック。

「bin」をクリック。

「startx」というファイルがあるので、こちらをダブルクリック。

「startx」。とっととダブルクリックしましょう。

「startx」。とっととダブルクリックしましょう。

こんな画面が出るので、「Display」をクリックしましょう。

一番左は選んではダメです。必ず「Display」を選ぶこと。

一番左は選んではダメです。必ず「Display」を選ぶこと。

Windowsで言う「メモ帳」が起動しますので、この中の「# $XFree86: xc/programs/xinit/~」という行を探します。(上から見ていくとすぐ見つかるはず)

# $XFree86: xc/programs/xinit/~ を探しましょう。

# $XFree86: xc/programs/xinit/~
を探しましょう。

見つけた行の下に「LANG=Ja_jp.UTF-8」と入力をしましょう。

すぐ下に「「LANG=Ja_jp.UTF-8」」と入力しましょう。

すぐ下に「「LANG=Ja_jp.UTF-8」」と入力しましょう。

終わったら右上の「×」を使って画面を閉じます。その際、このような画面が出てきますので、「Save」をクリックしましょう。

WordやExcelを閉じる時に出る「保存しますか?」の画面と全く同じです。「Save(保存する)」をご選択ください。

WordやExcelを閉じる時に出る「保存しますか?」の画面と全く同じです。「Save(保存する)」をご選択ください。

見た目は変わりませんが、次回起動時から画面が全て日本語に変わります。

でも、まだ再起動はしないで下さい。大事な作業が一つ残っているからです。

作業2:最初からデスクトップ画面を出すようにする設定変更作業

今出ている画面は全て閉じて下さい。

次に、デスクトップの左上にあるアイコン「Computer」から、下記のような順番にダブルクリックをしていって下さい。

  1. 「Computer」
  2. →「Filesystem」
  3. →「etc」
  4. →「inittab」(Displayをクリック)
「Computer」→「Filesystem」→「etc」→「inittab」

「Computer」→「Filesystem」→「etc」→「inittab」

そうすると、下記のような画面が出ます。

一番下を見ると……

一番下を見ると……

一番下に、「id:3:initdefault:」と書いてある行があるので、「id:5:initdefault:」に書き換えます。

数字を3から5に変えるだけ!

数字を3から5に変えるだけ!

終わったら、作業1と同様、右上の「×」から終了しましょう。閉じる時に出る選択肢は、もちろん「Save」です。

作業3:面倒なセキュリティ関係の設定を一旦切っておく

本来やる必要は全くないのですが、最初の設定を考えるのであればセキュリティ機能を一旦OFFにしておきましょう。そっちの方が楽です。

今出ている画面は全て閉じて下さい。

次に、デスクトップの左上にあるアイコン「Computer」から、下記のような順番にダブルクリックをしていって下さい。

  1. 「Computer」
  2. →「Filesystem」
  3. →「etc」
  4. →「sysconfig」
  5. →「selinux」(Displayをクリック)
「Computer」→「Filesystem」→「etc」→「sysconfig」……

「Computer」→「Filesystem」→「etc」→「sysconfig」……

→「sysconfig」→「selinux」

→「sysconfig」→「selinux」

そうすると、下記のような画面が出ます。

「SELINUX」というのは、CentOSを始めとしたLinux系のOSのセキュリティ機能です。 当然ONにしておいた方がいいのですが、設定作業には邪魔なので、今回はOFFに。

「SELINUX」というのは、CentOSを始めとしたLinux系のOSのセキュリティ機能です。
当然ONにしておいた方がいいのですが、設定作業には邪魔なので、今回はOFFに。

5行目くらいに、「SELINUX=enforcing」と書いてある行があるので、「SELINUX=disabled」に書き換えます。

「disabled」というのは、要するに機能OFFのことです。

「disabled」というのは、要するに機能OFFのことです。

終わったら、作業1と同様、右上の「×」から終了しましょう。閉じる時に出る選択肢は、もちろん「Save」です。

作業4:再起動して確認

全て終わったら再起動しましょう。

手順ですが、画面上のメニュー上にある「system」をクリック→「shutdown」→「reboot」を選択すればOKです。
(※次回以降は「システム」→「シャットダウン」→「再起動」ですね)

ログイン後、こんな画面が出ます。今回の連載では特に変更せずに進めますが、これはお好みでOKです。

そのままでも変えてもOK。

そのままでも変えてもOK。

これでWindowsと同じようなノリでパソコンを動かすことが可能になりました。

次は、いよいよ音楽や動画を共有するための「ファイルサーバー」のインストールを行っていきます。

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