いよいよ3月に入り、春の足音が近づいてきましたね。
Windowsユーザー歴19年、Linuxユーザー歴1年(ADB経由でのAndroidのcui操作を合わせると3年ちょっと)のnoowiです。
さて、前回の続きです。
Index:使わなくなるWindowsXP PCを再利用して0円サーバーを作ってみる
- 0.イントロダクション
- 1.CentOSインストール
- 2.CentOSをGUIで設定しよう(予定)←今ここ
- 3.Sambaインストール
- 4.Samba(等々)をGUIで設定しよう(予定)
- 5.PCからアクセスしよう(予定)
- 6.スマートフォンからアクセスしよう(予定)
作業上の注意
今回だけ、どうしても文字オンリーによるPC操作(コマンドライン操作/CUI操作)を含まざるを得ません。
今回以外はCUI不要で操作できるようにしておきますため、どうしても今回だけはご了承ください。
なお、今回は操作が少ないながらも時間がちょっとかかるかもしれません。
コーヒーや紅茶片手に、のんびり作業を行って下さい。
また、今後の作業は全てインターネットケーブルを繋いだ状態で行いましょう。無線で作業をしたい場合は手順が増えるため、あまりオススメできません。
手順1:ログイン
まず、前回記事(12)→(13)と手順を踏み、黒い画面に白い文字で
[root@localhost ~]#
と表示された状態にしてください。
手順2:キーボード入力でソフトをインストールしよう
今からキーボード操作でソフトのインストールを行っていきます。
全て今回限りの操作ですので、内容を覚える必要は全くありません。
ただし、大文字小文字は守る必要があるため、ご注意ください。
入力1:「X Window System」のインストール
まず、これを入力。
yum groupinstall “X Window System”
その後にEnterキーを押すと、しばらくこんな感じの文字がたくさん出てきて画面が勝手に動きます。
ちょっとすると、こんな画面が出て一旦ストップします。
ここでは「y」を入力してから「Enter」で先に進めます。
さらにしばらくすると、こんな画面が出てまたストップします。
ここでも「y」を入力してから「Enter」で先に進めます。
こんな画面が出たらOK。
この後の作業でも、これと同じように一番下の行に
[root@localhost ~]#
と出ていれば作業は完了しています。
また、
Is this ok [y/N]:
と表示されていた場合は、「y」と入力してから「Enter」を押せば大体のケースでは先に進めます。
入力2:「General Purpose Desktop」のインストール
次の入力はこちらです。
yum groupinstall “General Purpose Desktop”
入力3:「Desktop」のインストール
次の入力はこちらです。
yum groupinstall “Desktop”
入力4:「Japanese Support」のインストール
最後の入力はこちらです。
なくても操作に問題はないのですが、あった方が分かり易いです。
yum groupinstall “Japanese Support”
ちょっとすると、こんな画面が出て一旦ストップします。
先ほども申し上げた通り、「y」を入力してから「Enter」で先に進めます。
一番下に下記が表示されれば作業完了です。
[root@localhost ~]#
手順3:デスクトップ環境の起動
さて、この文字だけの世界もこれが最後です。
下記の通り入力をして、Enterキーを押しましょう。
startx
こうすると、Windowsのように、マウスで操作できる画面が起動してきます。
もしこんな画面になったら「その他」をマウスでクリックしましょう。
ユーザー名には「root」を入力。
パスワードは、前回の(8)で設定したものを入力しましょう。
こんな画面が出るので……
「再度表示しない」をクリックしてチェックを入れ、「閉じる」を押しましょう。
これがCentOSのデスクトップ画面。Windowsとは違い、一番上に諸々のメニューが表示されていますね。
手順4:画面の日本語化と常時デスクトップ環境化
作業1:日本語化作業
現在、全て英語になっています。コレ、不便ですよね?
さて、日本語化をしていきます。画面左上に「Computer」というのがあります。Windowsでもおなじみの「(マイ)コンピュータ」ですね。
これをダブルクリックしましょう。
すると、「Filesystem」というアイコンが中に表示されるので、これをダブルクリック。
すると、「/」という名前のウインドウが出てきます。
「usr」というフォルダを探してダブルクリックしましょう。
「bin」というフォルダをダブルクリック。
「startx」というファイルがあるので、こちらをダブルクリック。
こんな画面が出るので、「Display」をクリックしましょう。
Windowsで言う「メモ帳」が起動しますので、この中の「# $XFree86: xc/programs/xinit/~」という行を探します。(上から見ていくとすぐ見つかるはず)
見つけた行の下に「LANG=Ja_jp.UTF-8」と入力をしましょう。
終わったら右上の「×」を使って画面を閉じます。その際、このような画面が出てきますので、「Save」をクリックしましょう。
見た目は変わりませんが、次回起動時から画面が全て日本語に変わります。
でも、まだ再起動はしないで下さい。大事な作業が一つ残っているからです。
作業2:最初からデスクトップ画面を出すようにする設定変更作業
今出ている画面は全て閉じて下さい。
次に、デスクトップの左上にあるアイコン「Computer」から、下記のような順番にダブルクリックをしていって下さい。
- 「Computer」
- →「Filesystem」
- →「etc」
- →「inittab」(Displayをクリック)
そうすると、下記のような画面が出ます。
一番下に、「id:3:initdefault:」と書いてある行があるので、「id:5:initdefault:」に書き換えます。
終わったら、作業1と同様、右上の「×」から終了しましょう。閉じる時に出る選択肢は、もちろん「Save」です。
作業3:面倒なセキュリティ関係の設定を一旦切っておく
本来やる必要は全くないのですが、最初の設定を考えるのであればセキュリティ機能を一旦OFFにしておきましょう。そっちの方が楽です。
今出ている画面は全て閉じて下さい。
次に、デスクトップの左上にあるアイコン「Computer」から、下記のような順番にダブルクリックをしていって下さい。
- 「Computer」
- →「Filesystem」
- →「etc」
- →「sysconfig」
- →「selinux」(Displayをクリック)
そうすると、下記のような画面が出ます。
5行目くらいに、「SELINUX=enforcing」と書いてある行があるので、「SELINUX=disabled」に書き換えます。
終わったら、作業1と同様、右上の「×」から終了しましょう。閉じる時に出る選択肢は、もちろん「Save」です。
作業4:再起動して確認
全て終わったら再起動しましょう。
手順ですが、画面上のメニュー上にある「system」をクリック→「shutdown」→「reboot」を選択すればOKです。
(※次回以降は「システム」→「シャットダウン」→「再起動」ですね)
ログイン後、こんな画面が出ます。今回の連載では特に変更せずに進めますが、これはお好みでOKです。
これでWindowsと同じようなノリでパソコンを動かすことが可能になりました。
次は、いよいよ音楽や動画を共有するための「ファイルサーバー」のインストールを行っていきます。
Index:使わなくなるWindowsXP PCを再利用して0円サーバーを作ってみる
- 0.イントロダクション
- 1.CentOSインストール
- 2.CentOSをGUIで設定しよう(予定)←今ここ
- 3.Sambaインストール
- 4.Samba(等々)をGUIで設定しよう(予定)
- 5.PCからアクセスしよう(予定)
- 6.スマートフォンからアクセスしよう(予定)
コメント
[…] 2.CentOSをGUIで設定しよう […]
[…] 2.CentOSをGUIで設定しよう […]
[…] 2.CentOSをGUIで設定しよう […]