iPhone 7にiOS10、そしてmacOS SierraとリリースラッシュのAppleですが、まったくキャッチアップできていないN.A.です。MacについてはCS5が動かなくなりそうでアップグレードに二の足を踏んでます。せめてAdobe Creative CloudにPhotoshopとIllustratorのセット割があればいいんですけどね。
さて、それより遡りますが夏にちょっと悲しいワードを見つけました。
QuickTimeの完全な終焉
95年に初めてMacを買って以来、QuickTimeはすぐそばにあったのに、新しいmacOS SierraではQuickTimeのコードが完全に亡くなるらしいです。
それに先立ってWindows版QuickTimeのサポート終了のニュースは読んで、またMacが孤立するのかと心配していたが、Macではすでに終わっていたのですね。早合点でした。
QuickTimeとは、Macの動画周りを支える根幹の技術でした。
時代が変わってOSがアップデートしてもともに進んでいたと思っていたのですが、いつのまにか切り捨てられていたんですね。
かつてはQuickTimerって呼ばれている人たちがいて、Appleのデベロッパーサイトにあるツールとか、有料版のQuickTimeと同等の機能を利用する方法とかいろんな使い方を紹介してたんですよ。
個人的にはデジタルカメラを買った後に、撮った写真の使い道をどうしようかなと考えてQuickTimeの中のQuickTIme VRというのにハマっいた時期がありました。VRは、Virtual Realityの略です。そしてObject VRや、Panorama VRを作るまねごとをしてました。
名前だけじゃイメージできないと思うので昔作ったデータをサンプルとして用意しました。
とはいえ、ネイティブなVRムービーでは表示すら出来ないので今ドキな感じでGIF動画に変換してみました。
Object VR
一つのものをいろんな視点から見ることができます。サンプルは水平方向のみですが、撮影環境があれば上下も可能です。
Panorama VR
写真をつなぎあわせて360°のパノラマ写真を作り、それを円筒形のムービーにします。ズームアップしてるときは上下左右に動かすことができます。別のVRムービーへのリンクや、テキストや画像を表示させるボタンを付けることができたと思います。のちに上下も360°表示させることができるCubic VRに発展しました。
Panorama VRの動きがカクカクしているのは、データを軽くするためにコマ数を間引いたせいです。実際には、360°のパノラマ画像を円筒にしているのでもっとなめらかです。
ところでパノラマは、ただパノラマ画像をスライドさせているだけでなく、円筒の中に入って見ているようにて画像処理されています。つまり奥行き感があり、拡大率によっては横に流れると歪みます。サンプルでは分かりにくいですが神社の拝殿の屋根の先端に注目すると分かりやすいかもしれません。
これらはネイティブのデータだったら、インタラクティブにマウスでグリグリ動かせたり、ズームアップしたりできるわけなんですけどね。
当時はイケてる技術で、パノラマに関してはその進化形であるCubic VRがルーブル美術館のバーチャルツアーに採用されネットで公開されていた記憶があります。いまだったらGoogleストリートビューみたいな感じですね。クオリティはずっと上でしたけど。
いまルーブル美術館のサイトを見に行ったら、パノラマ写真スクロールしてるだけみたいですね。ちょっと悲しい。
でも、新しいMacではもう開くこともできないという悲しい事実。まさか自分が作ったものが直面するとは思いもよりませんでした。
データなんて諸行無常ですね。
あ、QuickTImeがなくなってもQuickTImeムービーが観られなくなる訳じゃないですよ、念のため。
最後に
さて、N.A.のブログは今回で最終回となります。
今まで読んでくれた方々、お世話になった方々、どうもありがとうございました。
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