3Dプリンタで、知人の顔などを出力できたらおもしろいなあと思い、3Dスキャンの方法を探していました。
見つけた方法の1つが、MicrosoftのKinectを使ったもの。
必要なものは以下。
- Windowsパソコン(DirectX11以降をサポートしているもの)
- Kinect
- Kinect SDK v1.8
- Kinect Developer Toolkit v1.8
Kinect SDK は、開発者がKinectを使ったアプリを開発するためのソフトウェア一式で、Kinect Developer ToolKitの方は、アプリの色々なサンプルを試せるもののようです。
まず、WindowsパソコンにSDKとToolkitの両方をインストールします。
次に、Developer Toolkit Browserを立ち上げます。
この中に、Kinect Fusion Explorer-WPF というのがあるので、それを立ち上げます。
Kinect を接続しているとこのような画面が表示され、リアルタイムにKinectのキャプチャが3Dモデルとして表示されます!
キャプチャ対象を回転させたりして、いい感じの形になったら Create Mesh を押すと、他のソフトで利用可能な3Dモデルデータができあがります。
このままのデータだと少し凸凹しているので、それを滑らかにするため、Sculptrisというデジタルクレイモデリングソフト(なんとフリー!)に取り込みたいのですが、そのままだとエラーが出てしまうようでした。
いちど、Autodeskの出しているMeshMixer(これもフリー)というソフトで、データの解析・修復をしてあげるといいみたいです。
そして、いよいよSculptrisにデータを取り込んでみました!
うーん、メッシュも切れ切れになってしまい、あまりうまくスキャンできていないみたいです。でも服のシワとかはいい感じ。
本来であればスキャンしなおすところですが、今回はこのまま進んでみます。
Sculptris はフリーのデジタルクレイモデリングソフトで、ペンタブレットを使って、粘土のように上に盛ったり彫刻したり変形させたりすることで、有機的なモデリングをすることができます。有料のものでは、Zbrushというのが有名で、ゲームや映画でもよく使われているそうです。
スムーズブラシを使って、少しなめらかにしてみました。
自由に形を変えられるので、造形の腕次第にはなりますが、違う顔にしたりすることもできます。
ちょっと鼻を高くわかりやすくして、口の輪郭を明瞭にしてみました。
一反木綿のようにひらべったかったのですが、後ろを盛り上げてみます。これで体の後ろも作れるかな?
なかなかグロテスクな有機体です。
以後、色々とやってみたのですが、モデリングやデッサンの腕がないと後ろ半分を作るのは無理ですねw
あきらめてウニョウニョと粘土遊びをした成れの果て。宇宙からの遊星Xみたくなりました。子供のときに見てトラウマのSFホラーです。
結論、人のカタチに3Dプリントするためには、最初の3Dスキャンをしっかりしないと難しそうです。
360度グルッとスキャンすることができれば、少しの修正だけでプリントに必要なデータを得られるかもしれません。
今回は粘土遊びに脱線してしまいましたが、次は、どうしたら良いスキャンデータがとれるか、色々と試してみたいと思います!
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